かつて「国民病」と言われた結核も、医療や生活水準の向上のおかげで、きちんと治療すれば完治する時代になりました。しかし、結核は今もわが国最大の感染症です。結核は人から人へうつる病気。ひとりひとりが結核の新しい知識を身に付けることは、自分だけではなく、家族や周りの人の健康を守るためにも必要です。

結核がなかなか減少しない原因としては、人口の高齢化、集団感染の増加、地域格差、HIV感染者の増加、ホームレスなどのハイリスク集団の問題、開発途上国からの移民、多剤耐性など多くの問題点が考えられますが、最大の問題は関心の低下にあると考えられます。
国内の結核の現状(平成13年)
新登録患者数(新たに結核と診断され登録された患者) 35,489人 罹患率 27.9
喀痰塗抹陽性患者数(痰の中に菌が発見される患者) 12,656人 罹患率  9.9
結核死亡数 2,488人 死亡率  2.0
罹患率:1年間に新たに結核を発病した人を人口10万対率であらわしたもの
死亡率:1年間に結核で死亡した人を人口10万対率であらわしたもの