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研究事業

研究事業イメージ 結核研究所は、結核に関する総合的研究を行っています。設立以来一貫して、結核対策を支えるために研究成果を臨床に応用し施策に反映させる活動を行っています。
  時々刻々に変わる結核及び結核対策の課題に対応するため、主要テーマごとに研究プロジェクトをおき、優先課題に合わせてチームを組む研究体制をとっています。
 1982(昭和57)年、WHO研究協力センターに指定され、サーベイランス、各国の結核対策に対する技術助言、抗酸菌レファランスラボラトリー等の機能も果たしています。また、1992(平成4)年には国際結核情報センターを設置して、世界の結核情報の収集・分析と提供を行っています。


研究プロジェクト
発生動向調査プロジェクト
有効な結核対策のためには、正確な実態把握が必要です。地域・年齢・性別・職業などさまざまな角度から結核発生状況を集計・分析するとともに、治療成績や治療の費用対効果を評価・分析するなど、毎年、「結核の統計」としてまとめ、国の結核発生動向調査事業を支援しています。
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多剤耐性結核治療プロジェクト
多剤耐性結核とは、結核菌に強い効き目を持つ薬(イソニアジド、リファンピシン)が効きにくくなってしまった結核です。主な原因は、「医師の指示に従わずに薬の服用をやめてしまったため、薬に抵抗力のついた菌が生き残ってしまうこと」にあります。このプロジェクトでは、耐性化の予防を最重要課題として研究しています。
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診断技術プロジェクト
ツベルクリン反応は、BCG接種あるいは非結核性抗酸菌感染でも陽性を示すことがあります。また、結果判定のため2日後にまた受診する必要があるため、より精度の高い新たな診断方法としてクオンティフェロン®TB-2G(QFT)検査が注目されています。この検査の臨床試験をはじめ簡便な結核感染診断の開発、成分ワクチンの開発等にも取り組んでいます。
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都市結核対策プロジェクト
都市部では、生活困窮者の結核発病率が高くなっています。結核菌のDNA解析による感染源の特定、DOTS(患者が薬を確実に服用していることを確認しながら治療を進める方法)の費用分析等を通じて、都市における結核対策はどのようにあるべきか研究しています。
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ハイリスク結核対策プロジェクト
若い頃に結核菌に感染し幸い発病しなかった人も、高齢になると体力・免疫力が低下して結核を発病しやすくなります。こうしたハイリスクグループに対する結核の予防・診断・治療について研究しているのが、このプロジェクトです。
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HIV/結核プロジェクト
HIV感染に結核感染が重なると致命率が高まり、広範にHIV感染が広がる地域では深刻な問題となっています。HIV合併結核の発生・進展・対策に関する国際共同研究をタイのチェンライ県で実施しているほか、ゲノム疫学や国際人口移動の影響などについて研究を進めています。
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新抗結核薬プロジェクト
多剤耐性結核やHIV合併結核の脅威に対して、新薬の開発が期待されています。服用期間が短くてすむ新しい薬ができれば、治療中断も少なくなりそれだけ確実な治療につながります。現在、世界33カ国の研究機関・大学・企業からなる国際研究組織が新薬の開発に取り組んでおり、わが国からは結核研究所が利害のない公平な立場から参画しています。
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結核菌検査の精度管理プロジェクト
患者の早期発見や治療効果の確認には、検査の精度を高く保っていることが重要です。気道から出た痰(たん)を載せガラスに塗り顕微鏡で調べる「喀痰塗抹検査」は検査する人によってバラツキがでるため、検査技術のみならず検査運営、人材育成まで含め検査の質を確保するための研究を行っています。
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分子疫学プロジェクト
結核菌のDNAを調べると、菌のタイプが同じかどうかわかります。この菌の出所を調べる検査を「結核DNA指紋法」といいます。塩基の並び方は縞模様で表され、この縞の出現位置と個数が菌株によって固有なため「指紋」と呼ばれています。この分析が感染源の確認に威力を発揮し、同じ菌株からの集団感染なのか、別々の感染源をもつのかが判明します。
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そのほか、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の共同研究にも参加しています。
COPDは世界的に増加していますが、世界12地域の40歳以上男女を対象としたオレゴン健康科学大学の研究(Lancet誌2007年9月1日号 International variation in the prevalence of COPD (The BOLD Study): a population-based prevalence study)によれば、10人に1人強がCOPDの有病者ということです。日本においても500万人以上いると推計されており、呼吸器疾患の専門家集団として看過できない事態です。
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