結核アーカイヴス

結核予防映画アーカイヴ 日本語版

日本語 / English
サッパと老人
<1966(昭和41)年桜映画社/35mm/劇形式/36分/モノクロ>
企画:結核予防会 協力:岩手県宮古市 劇団麦の会
<スタッフ> 製作: 村山 英治/大西 雅夫、脚本: 吉田 タキノ/村山 正実、監督: 堀内 甲、撮影: 江連 高元

<解説>
この映画の舞台は三陸の漁村で、東日本大震災の津波の記憶が蘇るかのような厳しい自然環境とそこに生きる漁師たちの日常を背景に、結核の家庭内感染を描き、結核予防を訴えた社会教育映画。多くの老漁師たちが海難で息子を失ったといわれているこの村で、老漁師はサッパと呼ばれる小舟でのわずかな磯漁を生活の糧としていた。老漁師は、咳が続き痰に血が混ざるようになり、愛らしい孫娘は幼稚園でのツベルクリン反応で激しい陽性反応を指摘され、医師の診察を受け結核感染を告げられる。貧しい家屋の囲炉裏のそばで寝込んでしまった孫娘、看病する母親である娘の姿。それでも老漁師は、意地を張ってなかなか健診を受けようとしない。しかし、老漁師のサッパのそばで釣りをしながら受診を勧める医師との葛藤を経て、ようやく老漁師は受診・服薬の道を選ぶ。高度経済成長期の一方で、過疎化が拡大し取り残されていく貧しい漁村の生活がドキュメンタリー風に描かれています。

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