複十字シール運動と募金活動
結核予防会では、結核を中心とした胸の病気をなくして、健康で明るい社会をつくるための「複十字シール運動」を実施し、募金活動を行うとともに、病気への理解を広め、予防の大切さを伝えています。
「複十字シール募金」の活動は、結核予防会並びに各都道府県の協力団体(結核予防会支部)を窓口として行われています。
お預かりした募金は、結核や肺がん・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの胸の病気の普及啓発、全国の結核予防団体の事業支援、開発途上国の結核対策支援、結核等の調査研究の活動に大切に活用させていただいています。
複十字シール
複十字シールには、健康を願うメッセージが込められています。募金にご協力いただいた方にシールを差し上げ、シールをお使いいただくことで、運動の輪が広がります。 シールは、毎年、8月から始まる「複十字シール運動」にあわせて新しい図案で発行されています。 今までに発行された複十字シール
2024年複十字シール
大型シール
小型シール
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図案のストーリー
昨年に引き続き、イラストレーターのあさいとおるさんに図案の作成をお願いしました。
日本には花鳥風月という美しい風景を表す言葉があります。
「自然との調和」をテーマに生命(いのち)を持つものたちが共に生きる姿をシールにしました。
これからもずっと守っていきたい日本の美しい自然が描かれています。
運動の歴史
1904年にデンマークにて、世界で初めてクリスマスシールが誕生しました。当時、結核は世界で流行し、多くの人が亡くなっていました。 郵便局員アイナール・ホルベルさんは「郵便物に、誰でも買える値段のシールを貼ってもらえば、その収益金で子供の為の結核診療所をつくれるのでは?」と思いつき、この発想が国民的支持を得たのです。 |
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1907年には、アメリカの赤十字社で働いていたエミリー・ビッセルさんが、デンマークでの運動に共感して自らクリスマスシールを印刷して、募金を集めました。その後、シールを使った募金活動は世界へ広がっていきました。 | |
結核予防会は、1952(昭和27)年に第1回のシールを「複十字シール」として発行し、複十字シール運動が始まりました。 |
複十字の由来
複十字(Double-Barred Cross)は、9世紀頃、あるキリスト教派のシンボルとして使われていました。その後、第1回十字軍の指揮官ローレーヌ公がこれを楯の紋章にして戦ったことからローレーヌ十字とも呼ばれ、平和と希望のシンボルとなりました。
1902年、ベルリンでの第1回国際結核会議で複十字を結核予防運動の世界共通のシンボルとすることが決定しました。
シールぼうやについて
「シールぼうや」は、複十字シール運動のイメージキャラクターです。シールちゃん、シールハイハイ、たすけあインコ、ツベリーナと一緒に、結核をなくすために闘っています。
シールぼうやのQ&A
Q.誕生日は?
A.9月24日です。複十字シール運動50周年を記念して生まれました。
Q.ねこのような耳は?
A.結核菌のつぶやきを聞き漏らさないために役立つ、特製ねこの耳です。
Q.ひたいの渦巻きは?
A.実は金髪の巻き髪。赤い頭巾からクルンとはみ出た前髪です。
Q.宝物は?
A.結核菌と闘う複十字の剣と複十字マントを大切にしています。
Q.夢は?
A.もちろん、日本と世界から結核と胸の病気をなくすことです。応援してください!